たぶんきく動機が問題なのだ。
下手をすれば祝う約束をするのと同じになる。
約束は義務ではないかもしれないけれど、なんだか変だ。
約束をした時点で、半分くらい
お祝いが済んでしまうような気がする。
誕生日の当日を忘れて恨まれたりしたら全く割に合わない。
しかしながら、やはりきいておかない限りは祝えないわけで……。
ジレンマとはこれのことであろう。
こんなときたとえば、僕は全然勉強したことがないけれど、
星占いという手はどうだろうか。
「誕生日で占いたい」が建前で「誕生日をききたい」が本音。
祝う義理が発生しない。
ちゃんと誕生日にハッピーバースデイを言えるというわけ。
考えてみると、これは占いの応用ではなく、基本かもしれない。
そう、たとえば――実はデタラメを言うのだとしても、
相手の手に触れたいとき、手相を見るという形式を借りたら、
……男らしくありません。
あなたの誕生日はいつですか?
ラベル:S・エッセーのよいよいよい