2013年01月15日

いつかのことば まとめ121〜130

その121

泥棒の親分、すべり台しかない公園で何年ぶりかのすべり台。
夕方迎えに来たのはお母さんじゃなくて、泥棒の子分でした。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その122

ビールの泡は人魚のあぶくでした。
王子さまはお酒におぼれています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その123

マグネット博士はS極を悪と考え、自分の体をまっぷたつに切断した。
N極だけが残ると思ったのである。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その124

浮き輪を持ってみずくらげが山にやって来ました。
去年きくらげが海水浴に行ったとき、
沖に流されてしまった浮き輪でした。
 
今年もきくらげは海に行くことになりそうです。
風にとばされたみずくらげの帽子を持って。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その125

相合傘の中が見えなくて、神様が嫉妬したのかな。
雨が上がりました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その126

今夜織姫は天の川ダム建設へ弁当を届けに行きました。
彦星がここで働いていることはお父さんには内緒です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その127

いつか ため息が風になる

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その128

今の身長174センチを2.7倍すると……約4.7メートルか。大人って大きかったんだな。
父がこれだとして祖父は約13メートル。およそ37代前の先祖で身長は1光年を超える。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その129

別れた後は出会う前には戻らない。でもさ。
ねえ、もし、わたし死んだらさ、生まれる前に戻れるかなあ。
 
  なんか、川見てるとなんか怖いな。金魚すくいしようか。
うん。すくってよ、金魚。いちばんおっきなやつ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その130

あなたの落としたのは、この金の原爆ですか?
いいえ女神様。私の落としたのは鉄の斧です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
posted by みずすまし at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。