この道はいつか来た道。あのときもたしか道路工事していた。
サグラダ・ファミリアが完成する日もたぶん工事は続いてる。
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その142
欲しいものは何でも手に入った。本当に欲しいのはそれじゃなかった。
家来を呼ぶ王さま。本当は家来に呼ばれたいのに。
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その143
熊に馬のぬいぐるみをあげると、それはもう熊のぬいぐるみです。
これが熊と僕の共同経営しているぬいぐるみ工場の秘密なのです。
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その144
石がとどかなかったとき、
岸辺に波がとどいている。
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その145
借り物競争一着でした。眼鏡を貸してくれたおじさん、どこですか。
急いでいたせいか、顔を思い出せません。見つけて欲しいんだけど。
ああ、おじさん。おじさんの眼鏡は僕が持っています。
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その146
ミイラ男よ、他人をおまえのようにすることをおまえは望むのか。
それではドラキュラと同じだぞ。
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その147
ちり紙交換に出したあと、最後のピースが見つかった。
あの日から、2999ピース足りないジグソーパズル。
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その148
盗んだあの人はなにも知らない。羽衣をまとうとだれでも天女になる。
あしたわたしは濡れ衣をまとわなければならない、あの人の代わりに。
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その149
尻尾を振るぼくと、手を振るにんげん。
にんげんは雪の道を帰って行きました。
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その150
プレゼントがなくてもぼくはサンタを信じただろう。
誇らしくそりを引く、赤鼻のトナカイが美しいから。
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ラベル:いつかのことば