2013年01月15日

いつかのことば まとめ151〜160

その151

宇宙人はいるさ、地球人がいるくらいだから。
愛されることもあるさ、愛することがあるくらいだから。

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その152

みつかったので、さがすのをやめた。そしたらみうしなった。
みうしなったので、さがしはじめた。

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その153

時計の針よ 傷を縫え
夜が麻酔をかけてるうちに

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その154

卵を握る。目隠をする。マジシャンがワンツースリーと唱える。すると、
手の中の卵が消えてしまう。ぼくは首をひねる。観客の笑い声が聞える。

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その155

女子便所に放り込まれた僕の上靴をK君が取ってきてくれた。
ビデオカメラが女子便所で見つかった。彼が容疑者になった。

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その156

よのなかフクザツ、こころはシンプル。

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その157

日没。スイッチオン。星がともり始め、あっ、流れ星。
電気回路がショートして、今日の夜空はオリオン5つ。

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その158

母は父に酒を飲むなと言ったのですが、
父は僕に酒を持って来いと頼むのです。

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その159

僕のところへ運ばれてきた、どのお皿にも君が乗ってた。
ベルトコンベアが通り過ぎていく。

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その160

こげこげ食パン。こげこげのシャツ。
トースターとアイロン、すたこらさ。こげこげボート。

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posted by みずすまし at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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