2013年01月06日

like a bird in the cage

鳥かごに鳥を閉じ込めて
ビルの屋上(うえ)から 投げ捨てる
小鳥はかごを抜けて 大空を飛ぶ 夢を見る


こころに深い傷きざまれて
だれの事さえ憎めなかった
やさしい人が息を吸い込み
最後の最後 呪いをかける

いばらの森で眠りつづけた
身動き一つできないままに
涙でにじむ 約束の 場所
風のうなりが僕の名を呼ぶ

愛はにくしみ 夢は絶望
絶望すれば許されるなら
鳥を殺した 僕の罪さえ
絶望すれば許されるなら

like a bird in the cage 夢のなかで飛べ
like a bird in the cage 失われてる空を
凍る羽根の白 空を自由にはばたけ


武器を捨てれば殺されないと
だれかが言った 僕は笑った
武器を捨てれば殺されないか
武器を捨てれば殺されないか

傷はかなしみ 棘は欲望
小鳥が僕を許さなくても
死んだ小鳥に愛の誓いを
小鳥が僕を許さなくても

like a bird in the cage 夢のなかで飛べ
like a bird in the cage 失われてる空を
凍る空の青 夢の向こうへはばたけ


like a bird in the cage 歌え 愛の歌
like a bird in the cage 星空の 彼方
like a bird 遠くへこの声がとどくまで


like a bird in the cage 歌え 愛の歌
like a bird in the cage 星空の 彼方
like a bird 遠くへこの声がとどくまで
ラベル:歌詞
posted by みずすまし at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

僕が出逢わない人たちのために

ねじを巻きすぎて壊れた オルゴールの向こうで
テレビが お腹をすかせた子供たちを映し出している
僕にはそんなこと何も関係はない としても
保育園で働く君に言ったら きっとひどく叱られると思う

付き合い始めてすぐのころ
ふたりで馬鹿なけんかして
仲直りのしるしに君が くれたオルゴール
曲は "It's a small world"

あのとき君を怒らせたのは
たちの悪い冗談
ある日悪魔が現れて
僕たちに取り引きを持ちかける

「恋人を殺せば 世界が救われる」
としたら
僕らは何ができるんだろう
ふたり 出逢わない人たちのために


何があったのかは 訊いたりしなかったけれども
あんなにやり切れない目を していたのは今日が初めてで
いつもよりも遅く 僕の部屋へたどり着いた君は
まるで交通事故で 僕の兄が逝ったときの母のように見えた

黙っている君のとなりで
僕は煙草に火をつけて
ねじを巻いて蓋を開けたね
それで壊れて聴けない "It's a small world"

あのとき慌てふためく僕に
やっと君が笑って
ふたりのために安物の
指輪を買うことに決めたんだ

恋人の見ている
世界にいま寄り添うことで
僕にも何かできるだろうか
僕が出逢わない人たちのために
ラベル:歌詞
posted by みずすまし at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たべるくん

もしもママが こんだてにまよっていたら
きをつけるんだ
そろそろきみも いちにんまえになって
たべごろみたい

もしもパパが おつまみをさがしていたら
はやくかくれろ
おいしいきみを ひとりじめにするきだよ
ママにないしょで

さあ のんびりおやつを たべてるばあいじゃないぞ
そう うんちになりたくなけりゃ なにかしなきゃ

なかまはだれもいないぞ
ともだちもおなかがへる
さいごのしゅだんはひとつさ
きみからさきにたべよう



もしもママを さいしょにたべちゃったら
パパがこわい
パパにはママの りょうりがひつようさ
きみのかわりに

もしもパパを さいしょにたべるのなら
しんちょうに
ぐっすりねむる パパをベッドごと
ひとくちでいこう

さあ たっぷりおなかを すかせてじゅんびをしとこう
そう うんちになるのは ぜったいきみじゃないさ

なかまはだれもいないぞ
ともだちもおなかがへる
さいごのみかたはじぶんさ
ららら いただきます


ららら いただきます
ラベル:歌詞
posted by みずすまし at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

種のない手品の作り方

 1。手品の種を用意する。
 2。よく耕した畑に撒く。
 3。水をやる。
 4。芽が出る。
 5。薬品で処理して、大切に育てる。
 6。花が咲く。
 7。手品の実が生る。
 8。種なし手品の種を採取する。
 9。適当な時期に撒く。
10。手品が収穫できるまで育てる。

二度の受粉にはふつうの手品の花粉を使う。
ぶどうに類する手品の場合は薬品が違うし、
7で完成してるはずなので気をつけること。

posted by みずすまし at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お風呂

お湯は
夜になると
排水口からやってきて
お風呂場を
一杯にする

天井の空気を吸って潜り
窓を開けると
そこには
子供の頃作った
雪だるまがあって――

あっ と思った途端に
ぼくは湯冷めしていた
なぜか頭に洗面器をかぶって
窓の外から
誰もいない
お風呂場を覗いていた
posted by みずすまし at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あのころは石ころ

恋しくて 小石をたべすぎたせいだと思う
気づいたら ぼくは石ころで
あの子に蹴とばされて
どこかのどぶに突っこんだあとだった

ああ もったいないけど しかたがないから
さよなら(と言ったつもりのぼくの口から)
代わりに ざらざら小石がこぼれて――
魔法がとけて ほんとうにさよなら

おかしくっておかしくって お腹がいっぱいになるように
こいしくってこいしくって 石ころになってた あのころ

posted by みずすまし at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さらあらい

さかなはあらわない
あさからさらあらい
なかなかかわかない
あたまがあがらない

なかまはだまさない
さわやかさらあらい
からだがまがらない
たなからかなだらい

さらだはなまやさい
さらがかさならない
ばななはたたかない

わがなはさらあらい
かたなはかざさない
ささやかなたたかい


posted by みずすまし at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空想十九秒



法廷求刑重労働
強盗逃亡鍾乳洞
包丁押収銃刀法
迷宮望郷大騒動



早朝清掃弓道場
窮鳥救命表彰状
焼酎醸造工場長
明朝盲腸小往生
posted by みずすまし at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大きくなったら

働き者になる 足が棒になる 筋肉痛になる
横になる 大の字になる
邪魔になる 行方不明になる ずぶぬれになる
腹の足しになる 金持になる へべれけになる
かなりの量になる 手遅れになる
夢中になる 病みつきになる 鬼にも蛇にもなる
おしゃかになる いい薬になる トラウマになる

頼りになる 友達になる
早く人間になる 自由になる 幸せになる
胸がいっぱいになる
年頃になる 人を好きになる 恋人になる 綺麗になる
またひとつ大人になる
なるようになる 上から読んでも下から読んでも同じになる
目が点になる

ご覧になる お分かりになる いい気持になる
顔が真っ赤になる ぼくは小さくなる

posted by みずすまし at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

背中

おたがいが 背中を見ている

この世には背中しかないんだ! 
と僕が言うと
そうよ背中しかないのよ! 
と応える声がした

振り向くと 
そこは一面 僕の背中
posted by みずすまし at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩と断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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