ひらひら蝶がとんでいる
僕は虫捕り網を持って川沿いの道にいた
ほおに大きなアザのある男の子が
きれいだろ
その蝶いちどつかまえるとすぐになつくんだ
ぼく前つかまえたことあるんだ と言った
ひらひら蝶がとんでいる
僕は蝶から目を離さないように気をつけながらそれを聞いて
あとは夢中で網を振り回した
意外なほどかんたんに僕は
蝶を捕まえることに成功した
アザの子に促されたわけではないけれど
僕は当然そうしなきゃいけない気がして
網から蝶をはなすと
はたして蝶ははじめの美しさそのままに
僕のまわりをひらひらととびまわった
見とれる僕のほおに蝶はそっととまり卵を産みつけた
posted by みずすまし at 23:52|
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詩と断片
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